—————–貴社の会社概要・事業内容をご紹介下さい。
私どもノバリ株式会社は、経営理念・企業理念に掲げている通り、単なる保険代理店ではなく、真摯な姿勢でお客様と信頼を築き、常にお客様の豊かな人生に貢献することを目的とした会社です。2002年の設立以来、保険代理店の未来標準の実現を目指しています。
全国の出先拠点(オフィス)は、かつてはそれぞれがその地域の保険代理店業を営む小規模事業者でした。そういった企業をノバリの仲間に引き入れる形で、現在の体制になっています。
—————–これまでの健康に関する取り組みですとか、今後の展望などがあればお聞かせください。
数年前、健康経営優良法人認定の取得(2024年認定済)を目標として、まずは協会けんぽの銀の認定を目指しました。この取り組みの中心となるメンバーを全社員に向けて募ったところ、約15名の手が上がりまして、皆で課題を洗い出してそれに対して取り組みを始めました。
具体的にはいくつか紹介させていただきます。
① 毎月20日に「健康づくり通信」という通信を全社向けに配信しています。テーマは、運動・食事・禁煙・睡眠の他にもメンタルや癌など、多岐に渡ります。癌についてはシリーズ化されています。ここの中には、メディカルトラストさんからいつもいただく健康便りも一緒に配信させていただいています。
② 全国の支店が参加する月1回の業務ミーティングの中で、10分くらい時間をもらって、ストレッチ体操を実施しています。このタイミングで感染症の予防についてであったり、予防接種の呼びかけを行ったりしています。
③ 全国の出先拠点も含めたストレスチェックの実施。
④ 年に2回全社員アンケートを実施して、弊社の健康に対する意識調査と、現状どうなっているかを把握し、アンケート結果を全社員にフィードバックをしています。
—————–健康は、貴社が扱う保険商品にも関連するでしょうから、こういった取り組みは関心も高いのではないでしょうか?
そうですね、例えば、業務災害補償保険という企業が社員にかける保険には、特約としてストレスチェックなどもついた商品が多く出ています。そういった商品を紹介する時に、やはり自分たちの実体験があった方がいいのではないかと考えたのもきっかけの一つです。営業社員の日々の業務にも何か力にはなれるのかな、とは思っています。
—————–それ以前の健康に関する課題感はどういったものがありましたでしょうか?
健康診断を受けましょうという案内まではできていたのですが、なかには健診を受けなかったり、法定項目の検査を嫌がって本人の判断で削除してしまっていたりといったことがありました。先程の取り組みもあり、いまでは100%の受診を達成しています。
またメンタルヘルスに関しても、当時は社内の相談窓口などがなかったため、私たちが細やかに対応することが難しく、ストレスを抱えている人が行き場をなくしていたんだと思います。
今は産業医の先生もいらっしゃいますし、相談窓口を中川が担当しているので、対応がしやすくなりました。
—————–いまでは100%って!簡単にいいますけど、すごい事ですね。
意外と出先オフィスがものすごく協力的で、こちらから指示したことに対して動いてくれています。
私たちは本社にいるものの、業務上出先オフィスの皆さんと関わるメンバーでもあるので顔と名前が一致していることがいい方向に作用していると思います。
—————–全国の拠点が協力してくれるというのは理想的ですね。
実は社内規定で、健康づくり担当者を各オフィスに一人設けています。なので、例えば健康診断を受けていない人がいた場合、健康づくり担当者から直接アプローチをしてもらっています。それでも受けない場合は、副社長から連絡をしてもらっています。
—————–なるほど、経営層も率先して取り組んでいるのですね。それは行かなくてはいけませんね。
—————–メンタルヘルスに関しては改善の糸口はなんだったのでしょうか?
産業医の先生が来てくださることで、受け入れる体制が作れたということが大きいです。相談者を案内する先(産業医)ができたことで、必要な方に面談を促すことができるようになりました。
私ども相談の窓口担当者も、役職者ということでもなくフラットに同じ立場ですので、相談者も相談を寄せやすいのかなとも思っています。
—————–2023年の4月からわたくしどもメディカルトラストの産業医サービスをご利用いただいていますが、その決め手というものはいかがなものだったでしょうか?
2022年に本社が50名を超えたので、産業医とストレスチェックについては、実は他社さんと契約を開始しました。そこでストレスチェックを実施したのですが、私どもも初めてでしたので、「これでいいのかな?」と終始不安を抱えながらの実施となりました。
そこで次年度の体制を考えたときに頭に浮かんだのがメディカルトラストさんでした。初年度メディカルトラストさんからもお話しを伺ったのですが、契約に至りませんでした。ただ、当社まで足を運んでいただいて、お話した雰囲気は一番印象に残っていました。私たちに寄り添ったアドバイスを頂ける点が重要だと感じたため、1年後の更新のタイミングでメディカルトラストさんにお願いすることになりました。
—————メディカルトラストはいかがでしょうか?
メディカルトラストさんに相談をした際のレスポンスの速さ、正確性、情報量が多いところ、それが本当にありがたいです。あと開始後も当社に足を運んでいただいて、相談の機会やそれに対してご提案いただけて本当に良かったです。
—————ありがとうございます。そのお言葉を頂いて担当である私としては身が引き締まる思いでございます。さらに今後、期待されることはございますか?
産業医の先生から医学的な情報提供や、健康にまつわるテーマで先生の見解をいただきたいと思います。またセミナーなど今後も健康意識を高めるためのイベントを続けていきたいなと思っています。
—————承知致しました。あらためてご提案させていただきます。
—————産業保健に関する業務を担当される中で、やりがいやモチベーションになっていることは、皆様の中でございますか?
私たちの活動を通して、社員全員が健康で快適に就業できることで、より生産性も上がるのであれば、会社への貢献になるのかなと思っています。
私たち自身もあらためて健康でなければ仕事はできないなと感じるようになりましたし、活動の中で得た情報をみんなに教えてあげたい、伝えたい、還元したいっていうのもモチベーションになっていると思います。
意外かもしれませんが、このインタビューの前にメンバーでやりがいについて話をした時に、一度も健康経営優良法人の認定を取得したことは出ませんでした。取得自体がモチベーションではなくて、健康への取り組みそのものの充実がモチベーションになっているなって思います。