今回は建設用機械器具等のレンタル・リースを全国で展開されている株式会社アクティオの廣尾様、岡田様、土田様にメディカルトラストを導入頂いた経緯や今後の展望を取材させて頂きました。
—————–貴社の会社概要をご紹介下さい。
株式会社アクティオは、1967年に設立された今年(2024年)で57年目の企業になります。
主な事業内容は建設機械のレンタルです。全国で行われている建築工事、道路工事、首都再開発の工事、新幹線の延長等の現場に様々な機械の貸し出しを行っております。
また、災害時の特別支援も行っており、直近では能登大震災、そのほかにも東日本大震災、阪神淡路大震災、熊本地震の災害時にも復興活動ということで協力をしております。
—————–事業場数、社員数も相当にのぼるのでは?
北海道から鹿児島までで400以上の営業所があり、連結で約10,000名の社員がおります。少ないところだと2、3人の事業場もあります。全国各地の工事現場に迅速できめ細かな対応を図るため、小さな事業場を多く配置するということを行ってきました。
—————–小規模事業場も含め、すべての事業場に産業医を配置する取り組みを始める
キッカケを教えてください。
以前は法令に則り、50人以上の事業場にのみ産業医を選任しておりました。
また小規模の事業場については地域産業保健センターを利用して、健康診断結果の事後措置や各種面談を行っていました。しかし、当社が規模的に大企業という位置づけのため、地域によっては地域産業保健センターに断られるケースも出てまいりました。
また事業場によっては取り組みが不十分であったため、健康管理上アクティオ本社主導のもと、全国に健康管理が行き届くよう産業医の設置を進めてまいりました。
—————–具体的にどのように進めていかれたのでしょうか?
当初は、本社の我々が現地に行って、その地域の医師会や地域産業保健センターを訪問して産業医のリストをもらって、個別に先生方のクリニックなどを訪問し直接交渉するという形をとっていました。都市部はこれで選任まで出来るのですが、主要都市から距離のある地域では、大変苦心しておりました。
ただ、都市部にしても、自ら直接医師に交渉するという方法は、とても労力と時間がかかりましたし、選任できたとしても、開業医の先生のなかにはご自身のクリニックが忙しいあまり、巡視など必要な業務を十分に対応いただけないというケースもございました。
—————–そんななか、弊社のような産業医紹介をするサービスの利用を検討された。
幕張メッセで開催されていた展示会(総務・人事・経理WEEK)に、メディカルトラストさんが出展しており、そこで接点を持ったのがきっかけでした。
ちょうどその時期、当社ではある事業場での産業医選任が難航しており、必要な面談も発生しているというタイミングでした。そんな中メディカルトラストさんには、選任はもちろん、急ぎの面談にも対応していただき、幅広く臨機応変に対応が可能という印象を持ちました。それ以降、産業医の選任や交代の際には、まずお声がけさせていただいております。
—————–現在では東日本を中心にお任せいただくエリアも広域にわたるようになりました。
今後とも産業医の先生方ともどもサポートさせていただく所存でございます。
—————–今後の課題や展望についてはいかがでしょう?
アクティオでは新たに健康管理システムを導入し、グループ会社含め全国的な運用が順次始まっております。全国の産業医の先生方がこちらを活用いただいて、健康診断結果はじめ、担当エリアの従業員の健康状態を把握・管理しやすい仕組みを構築してまいります。今後は産業医の先生方からも、健康状態に不安のある従業員へのアプローチを行って頂くことで、健康障害の未然・予防という点に重点を入れていきたいと考えております。
もう一点メンタルヘルスについては、弊社では健康管理システムの導入のほか、昨年より社外に相談窓口を設置し、従業員が安心して健康に働ける職場環境づくりに尽力しております。今後、より一層こういった取り組みの定着を図り、産業医の先生方と連携して、社内の健康管理体制を確立してくというのが今後の目標になっております。
この点、引き続きメディカルトラストさんにはご協力を願いたいと思っております。
—————–我々メディカルトラストの担当者が、貴社と産業医の接着剤・潤滑油の役割を果たし、健康管理システムの有効活用、メンタルヘルス対応など、アクティオ様の取り組みにご協力させていただきます。
—————–最後に皆様が産業保健にまつわる業務にたずさわる中で、やりがいに感じる点はどういった点ですか?
私は労災、休職、復職に関する業務を行っており、休職中の従業員とのやり取りも日々行っております。休職者の中には不安をかかえつつ過ごしている従業員もいます。そういった従業員と連絡を取り合う中で、当初は不安から怒りを向けられるということもあります。ただ話をじっくり聞き続けることで、信頼関係を築き、その後「無事復職できました。ありがとうございました」といったような報告を受けた時は、本当に良かったと思います。我々は営業とは違い、成果が目に見える数字に反映されるようなことはないのですが、健康上の理由により求職している従業員の心の拠り所になれていると感じられたことは、報われる瞬間でした。こういったことは他部署では、経験できないことだろうと思っています。(廣尾様)
私は一昨年来、健康管理システムの導入を主導してまいりました。今後10年20年と自分たちが作ってきたシステムが、後輩や未来に入ってくる社員の健康管理の基盤になってくると思っています。そういった仕組みをゼロから作ることで、この会社の未来に貢献できていることに、とてもやりがいを感じています。(岡田様)
産業保健の業務を進めていくと、決して良い結果、望んだ結果にならないこともございます。中には復職が適わない、ということもございます。それでも最終的に従業員本人が納得して結果を受け入れ、サポートを終了できた時はよかったなと思います。(土田様)
—————–会社として出来ることを提示して本人と折り合いをつけていく。結果は様々ですが、その姿勢というのは最後に納得感を残すものだと思います。貴重なご意見をありがとうございます。あらためてアクティオ様の産業保健の姿勢に感銘を受けるとともに、充実したサポートを提供できるよう努めて参ります。